#14 魔の3週目!~長女と次女・三女の違い~

 

ブログ《#2 何故、生後2~3週間までに撮る?》の続きになりますので、是非こちらを先に読んでみてね。

10730.jpg

#2のブログでも書いた、長女の魔の3週目の始まりの日から1ヶ月半の期間は、本当に悲惨で大変でした。

熟睡する、数時間まとまって寝ることは稀で、基本おっぱいを吸いながら腕の中で寝てしまい、こちらが寝たかな?と思ってベッドに移動させると起きる。というのがやはり何度も続きました。
私が寝不足と疲労でお手上げになったときは、パパにバトンタッチしてもらう時がありました。
寝かしつけようとするパパは、長女を抱いてユラユラしながら2時間以上暗い部屋の中をぐるぐる回ったりしてくれた事を覚えています(涙)


何で泣いているのか?どうしてあげたらいいのか?
わからず、途方に暮れて私も何度か泣きました。


『あれ?前ほど大変じゃなくなったなぁ~』と感じるようになり、
落ち着いてきたのは長女が生後2ヶ月過ぎた頃からくらいでした。


その一方、

次女・三女の時は魔の3週目というのはありませんでした。
日中もおっぱいを飲んだ後はよく眠り、夜は「オヤスミー」とお姉ちゃん達と一緒に布団に入れば、だいたい夜中1、2回の授乳で朝が来るほど、平穏な新生児期でした。

あまりの違いにビックリ!?

それは何故か?

生まれ持った性格か?
まぁ、それも大いにあると思います。

ですが、あえてそれも取っ払って推測します。

私の推測は…
・日中よく泣いていたから。
・乳腺がすでに開通していて、吸えばよく出る良いおっぱいだったから。
の2つです。

440.jpg


その1『日中、よく泣いていた』

次女・三女はどうしても昼間泣かされる事が多かったです。笑


それは、まずお姉ちゃんの世話が優先だったから。
長女が『うんちーーー!!』と叫んだら、まずトイレに走るし、
『牛乳こぼれたぁーー!!』のハプニングが起きたら、まず床を拭かなきゃいけない。
だから、次女三女が泣いてても
「ちょっと待っててねぇー」と言って、大泣きさせていました。

用事が済んで
「お待たせお待たせぇ〜」と言いながら
次女三女におっぱいをあげると、彼女たちはすごい勢いでおっぱいに吸い付いて、たらふく飲む。
そしてその後グッスリ寝るのです。

それはまるで、体をいっぱい動かした後に飲む、水やビールが美味しいのと一緒な感じ。

《#6 泣くことは赤ちゃんのお仕事!!》のブログにも書きましたが、赤ちゃんが泣くことは悪いことではありません。

泣くことは、運動。
“運動する”と、お腹が減る。
“お腹が減る”と、よく飲む。
“お腹いっぱいになる”と、自然と眠くなる。

次女・三女は知らず知らずの内に、この健康的なルーティンをこなしていたのです。

大人は赤ちゃんの泣き声に慣れていないので、新米ママパパも赤ちゃんがちょっとでも泣くと…
「はっ!」っと焦り、怖くなり、
すぐ駆け寄り、「どうしたの?」っと抱き上げて、泣き止むまで、寝落ちるまで抱き続けると思います。

第一子だと、ママがコレをできちゃう。

コレが違いなのです!!

一日3回はギャン泣きさせる!!
おっぱい飲む前は5分間泣かせる!!

ちょっと泣いて、運動してもらった方がおっぱいの飲みも良いです!



その2『乳腺がすでに開通していて、吸えばよく出る良いおっぱいだった』

おっぱいって、本当に個人差がありますよね。
何もしてないのに、タラタラ母乳が垂れてくるほど湧いてくるお母さんもいれば、
おっぱいに良いお茶を飲んでもマッサージをしても出てこないお母さんもいる。

けど、大体の初産のお母さんは、すんなり母乳なんて出ないもんです。
私もそうでした!

おっぱいは乳腺が開いてないと出ません。
乳腺を開くのに一番良い方法は、赤ちゃんに吸ってもらう事です。
その次に良い方法は、腕の良い助産師さんにおっぱいマッサージしてもらう事です。

今までの人生の中で、乳腺を開かせたことがないんだから、そりゃ大変!
大仕事ですよ!
「2度の出産経験の中で何が一番大変だった?」と母に質問すると、彼女はおっぱいマッサージだ!と答えます。
「出産よりもおっぱいマッサージの方がきつかった!考えもしなかったからかな?出産後に、あんな痛いことが待ってると予想もしてなかったから、より痛かったのかも」と…

人によっては、それくらいしないと出ない母乳。

でも、そんな母の自慢は「こんなペチャパイでも粉ミルク1缶も買わなかったんだぞ!」です。(笑)


そんな母の自慢を聞いて育った私は「母乳で育てたい!!」と強く思ったので、いざ自分が母になった時も粉ミルクを買いませんでした。
なので、長女が泣くたびに一生懸命おっぱいだけを吸わせ長い授乳時間をかけていました。
「こんなに長い時間吸ってるんだから、お腹いっぱいのはずなのに、なんで長女は泣くのだろう?」
と魔の3週目の時期の疑問でした。


おっぱいって…
赤ちゃんが吸っている間ずっと母乳が出続けてる訳ではない!!
ということを、皆さんご存知ですか?

私…恥ずかしいことに知らなかったんです…
長女出産後、2年後くらいにこの事実を知って衝撃でした!!!


私が次女・三女を出産した助産院で検診時におっぱいマッサージをして頂いたとき、
まず右おっぱいをマッサージして、じわーっと母乳が出ました。
そして、間髪入れずに左おっぱいのマッサージを始め、じわーっと母乳が出てきます。
そしてまた、右おっぱいをマッサージ。交換して、左おっぱいをマッサージ。
何度かマッサージを続けるとピューっとまとまって出るようになりました。
左右交互に何度も何度もマッサージを続けます。
それは大体、10秒~30秒くらいの短い間隔で交互にマッサージをしていたように記憶しています。

右のおっぱいから母乳が1滴出たら、左のおっぱいから1滴出る。
また右のおっぱいから母乳2滴出たら、左のおっぱいが2滴出る。
のように、
出る量は本当に少量ずつ、そして左右のおっぱいは同じ量の母乳が湧いてくるようなのです。
片方のおっぱいだけをずっと吸わせてても母乳は出てきません。

この右左右左を何度も続けるから、まとまった量が出てくるようになるのです。

それはまるで、今から走り出す自転車のような感じ。
右左交互に、力を入れて、ゆっくり走り出す。
車輪が回りだせば、ちょっとの力でピュンピュンスピードが出る。

よく病院で「授乳は10分づつ左右交換しなさい!」っと指導されると思いますが、こういう理由ですね。

むしろ、私の助産師さんは私に
「赤ちゃんが新生児期のママのおっぱいは10分のうち、始めの数分数秒しか出てないんだから、5分づつの交換。いや3分づつの交換でもいいくらいよ!」
っと助言してくださいました。

そう。
それくらい、ママのおっぱいって想像以上に出ていないのです。



ちなみに、新生児の赤ちゃんはどのくらいのおっぱいを飲むのかご存知ですか?

「明治ほほえみ」の粉ミルクの缶の標準調乳量表には
月齢 ~1/2(ヶ月)で80mL
月齢 1/2~1(ヶ月)で80~120ml
っと書かれています。

っと言う事は、元気な子は生後2週間で120mlも飲む子がいるっということ。
しかも、「標準調乳量表」だから標準ってこと。






私、「産後のママのおっぱいは少量しか出ない」そして「新生児はこんなにおっぱいを飲む」の2つを知った時、猛省しました。

『あぁ〜。新生児期の長女はお腹がすいてて、あんなに泣いていたんだな…』っと…





魔の3週目であんなに赤ちゃんが泣く大きな原因の一つは、

『ママの出る母乳の量と赤ちゃんが満腹になる量が、つり合わなくなる』

ことだと思います。





退院時、病院によっては『母乳をあげた後、20ml〜40mlの粉ミルクをあげてね』と指導されることがあります。

それは、

「まず、赤ちゃんにいっぱい吸ってもらうこと!まずは母乳を出すことに挑戦する!

でも、始めのママのおっぱいは赤ちゃんがお腹いっぱいになる量は出ない。

仮におっぱいが出てなくても最低限の水分補給の為にもなるし、20ml〜40mlのミルクがお腹に入れば空腹は満たされるだろう。だからこの量をあげてね。

だけども、それは満腹ではない。

それは、赤ちゃんがお腹減った状態、ハングリー精神がないと、おっぱい吸わなくなる。

やっぱりおっぱいを吸うって、ものすごく力のいるトレーニングだもの。

頑張れ!」

という意味が込められている。(ここまで説明してくれる産院は少ない…)




吸えば湯水のように母乳が出てくる”パーフェクトおっぱい”を手に入れるためには、

出産後〜2、3ヶ月の間に、

赤ちゃんに吸って、吸って、吸って、吸って、吸って、吸ってもらって、乳腺開通して出来上がります。
(おっぱいが出過ぎちゃう場合も、2、3ヶ月くらいで体が「お。これくらい作ればいいのね」と覚えてくれます。)

赤ちゃんとママ。新人さん同士が、
工夫しあって、励ましあって、協力しあって、努力しあって…達成できる。
まさに部活…  おっぱい部!!

でも、部活中、さすがにトレーニングをずっと続けていると疲労困憊してきます。

たまには休憩もしましょう。

そんな時は、100mlの粉ミルクを作って、好きなだけ、飲みたいぶんだけ、たまに飲ませてあげましょう。

そして、ママもたまには数時間まとまって睡眠をとって、どうぞ休んでください。

(注意:100mlのミルクはちょっと多めの目安。多めに作って残す感じです。)

(注意:ミルクを飲める量って本当に個人差!撮影に伺った先の赤ちゃん20人に1人は、本当に20〜40mlしか飲まない子もいました。少ししか飲めないからって病気でもないし、異常でもない。その子のペースだから少しづつあげれば問題ないです!)



おっぱいにまつわる話・私の体験談もいっぱいあるので、また次回のブログに書いていこうと思います。

母乳を作り出す方法、おっぱいに良い最適な時間などを知ると、おっぱいが出ない悩みを少し解消できるかもしれません。
なかなかよくわかっていない、自分のおっぱいのお話。お楽しみに!


今ブログを読んでくださっているすべてのママさんに当てはまらないこともあるかと思いますが、私の体験談が少しでも他のママさんの子育てのヒントになれば幸いです。


では、また次回。




ニューボーンフォト出張撮影 Baby+Simple 西島マリ
東京町田・川崎新百合ヶ丘を拠点に、横浜/藤沢/相模原/八王子/東京23区へも出張致します。